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スピードについて考えるお話

今年ももうすぐ開幕する
MLB(メジャーリーグベースボール)で導入されている【ピッチクロック】という新ルール。

日本でスポーツといえば野球やサッカー、
最近だとプロリーグも発足したバスケットボールを思い浮かべると思いますが、
アメリカでは4大スポーツと呼ばれる下記4つのスポーツが人気を博しております。
(近年はMLS(メジャーリーグサッカー)を入れた5大スポーツとも言われたりもしますが…)

人気順に、
・アメリカンフットボール(NFL)
・バスケットボール(NBA)
・野球(MLB)
・アイスホッケー(NHL)

野球以外のスポーツが時間で区切られているのに対し、
野球は回数制で、MLBですと延長も決着がつくまで試合が行われ、
最長8時間6分というのが記録されています。

その試合の長さから、過去には日本でも野球の延長戦で
テレビドラマが見れなくなったなど、
野球人気を低下させる一因とされてきました。

そんな中、野球人気向上を目的にMLBで導入されたのが、
【ピッチクロック】という新ルールです。

ピッチクロックとは、投手が打者に投球するまでに使える時間を制限する仕組みであり、
試合時間の短縮を目的として導入されました。
投手だけでなく、打者にも適用されるルールとなっており多くの選手に影響を与えています。

なかなか分かりづらいとは思いますが、
ピッチャーがキャッチャーのサインに何度も首を振り、
渾身のストレートで空振り三振!!!!!!!

というような緊迫したシーンはピッチクロックの導入により、
ピッチャーが腕に装着しているピッチコムを入力し、
渾身のストレートで空振り三振!!!!!!!

というように、
スポーツの一つの醍醐味がごっそりカットされるような大きなルール変更なのです。

そんな大改革をしてしまうのが商業主義のアメリカらしいなと思うのですが、
一部のコアなファン中心ではなく、大きな目で野球を捉え、
地位向上のために臆せずルールを変えていく姿勢は、
新しいことへのチャレンジ、日頃の仕事への向き合い方にも通ずるものがあると思いました。

S.K